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ANCHOR
STATEMENT
気がつけば、毎日のように掌の上で写真たちが泳いでいる
指先でなぞるだけで現れては消えていく顔や食べ物旅先の景色
軽やかに水面を跳ねる小魚のように画面の中ではしゃぎながらもどこか必死にもがいているように見える
それらは「残る」ためではなく、ただ「見られる」ために生まれた像なのだろう
本当に大切なものは短い視線に晒されるのではなく心の奥に静かに沈み必要なときにだけ立ち上がる
写真は流れるためにあるのではなく沈殿するためにある
その確かさを思い出すことがいま必要なのだろう
*ANCHOR
錨。船を海底に固定して水上の一箇所に留めるためのおもりで、鎖やロープにつながれている。
日本語で「錨(いかり)」を意味し、そこから「頼みの綱」や「リレーの最終走者」など人を安定させたり、最終的に役割を担ったりする意味で使われる。
Art Direction by Era Creative Design inc.
Design by ISHIDA, Tsukasa
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