STATEMENT
身近にいた人を突然亡くしたことがきっかけで私の撮る写真、
というより私を通して見える景色が大きく変わった。
これまで「人はいつ死ぬかわからない」と頭では解っているつもりでいた。
いざ自分がその瞬間に直面した時、今まで到底感じたことのないような感情を抱き、
痼のようにしばらくの間自分の心の中に残り続けた。
いつか必ず終わりが訪れる。
種が芽吹き、花を咲かせ、いつか枯れるように。
人間も等しい時間の中に産まれ、生き、死という最期を迎える。
どうやっても抗えないこの現実に生きる意味を探すように
これからもシャッターを切り続けるだろう。
新型コロナウイルスの流行で何処かへ行く機会が減り、
身の回りの景色を撮るようになったのはごく自然のことだと今になって感じる。
自分の日常は、誰かにとっては非日常であるということ。
自分にとっての普通は、誰かにとっての特別であること。
道端に咲く花たちに自分の姿を重ね、今を生きる。
*同テーマのZINEを制作(限定50部)。会期中に完売。

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